公平な選挙制度を!


by sea_of_sound_2008
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

タグ:川勝平太 ( 2 ) タグの人気記事

静岡県 - 知事就任会見 2009年7月8日

<記者>
教育についてお聞きします。川勝知事は選挙中も「一に勉強、二に勉強、三に勉強」と教育について力を入れられていました。今までも教育再生会議の委員等も務めておられました。あと過去に、新しい歴史教科書に賛同されたと伺っておりますが、教育において、人間への愛だとか、地域への愛だとかそういったものをどのようにお考えでしょうか。

<知事>
非常に大事な質問をありがとうございました。まず誤解を解かなければいけません。新しい歴史教科書をつくる会ですか。一度もメンバーになっておりません。あれは最初会長になった西尾幹二という方が電話をかけてこられて、歴史教科書についてどう思うか、私の観点では日本史と東洋史と西洋史が分けられているのがおかしいと、そしてそれが選択科目になっているのがおかしいと、そういう観点での歴史教科書についての疑問があったので、教科書を見直すというのであればいいと、ところが御承知のように蓋を開けたところ特定の問題について必ずしも歴史家でない人たちが自らイデオロギーを論じる場になっていたので、一度もメンバーになっていません。それが誤解されてですね、あなたは中日新聞ですか、朝日新聞でも、教育再生会議の委員になったときに最初の版で、私がメンバーであるとお書きになって、それは調べてみたら違ったと、それで外されました。ですから私はメンバーではありません。

<記者>
賛同されているのではないのですか。

<知事>
もう違います。ああいった方々とは一線も二線も画しております。

 川勝平太静岡県知事が就任記者会見で、賛同者になった経緯を説明しつつ、つくる会との関係を否定した。つくる会はその創設時に強引な勧誘が報じられたこともあり、信用できる話と思われる。従って私は、彼を「つくる会知事」と呼んだことを訂正しなければならない。部分的には、である。

 新知事はかつて安倍政権の元設置された教育再生会議の場において、こう述べている。「自国への誇りを持たない日本人は、海外に出れば、尊敬されません。教員自身が自国への誇りをもち、夢や希望をもっていないとなりません」、「教育再生の理念に関しましては、これは改正教育基本法に述べられていることに尽きているというふうに思っております」。安倍「教育再生」路線と改悪教育基本法への全面的な賛同である。

 しかも後者の発言は、改悪に反対する国会前での座り込みや、自民・公明による強行採決があった直後のものなのだ(法案成立は2006年12月15日、発言は21日)。大きなうねりとなった人々の反対の声も、官邸大会議室の「有識者」の耳には届かなかったらしい。

 更に問題なのは「徳育の教科化」だ。

○川勝委員 ……小学校では「徳」という言葉を使わないにしても、あいさつ、礼儀作法、マナー、こうしたものは子供のときからしつける。徳のある人間はおのずとそういうものが身についている。昔学んだことが自然体になる。つまり、型を教えて、型にハートが入ってくるという、それが徳育です。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/goudou/dai2/2gijiroku.pdf

 これがなぜ問題なのか。それは「徳育の教科化」こそが「安倍前首相のブレーンとして「教育再生」を主張してきた八木秀次氏」が、「『道徳の時間におかしな平和や人権などを教えることができなくなる』とあけすけに語って」いるところのものだからである。

 以前のエントリで指摘したように、川勝平太はその八木秀次が理事長を務める日本教育再生機構共催(教科書改善の会主催)のシンポジウムに参加し、機関誌「教育再生」で八木秀次からインタビューを受けている。教育再生会議といい、どうにも川勝平太には八木秀次の影がちらつくのである。「ああいった方々とは一線も二線も画して」いるのならば、なぜこうも元つくる会会長である八木が取り持つ場に現れるのか。疑念は晴れない。

 川勝平太と教科書改善の会/日本教育再生機構一派とは、安倍「教育再生」路線と改悪教育基本法への支持において一致している。「教育について力を入れ」ようとしている彼が、八木らと連携しつつ、改悪教育基本法の線に沿った教育政策を狙って来るのではないか、という疑いが拭いきれない。ちなみに、教科書改善の会の正式名称は、「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」である。

 既に、改悪教育基本法をテコにして教科書運動の第二ラウンドは始まっている。今回右派が武器として使うのは、以前のストレートな自虐史観攻撃というよりは、愛国心や道徳の強調であり、それによる民主的な教育の切断と国家主義への転換が狙いである。

 引き続き右派が策動する教育運動の場に、果たして新知事はブレイヤーとしてどう加わるのか。本当に疑いを晴らすためには、つくる会の分派である日本教育再生機構/教科書改善の会とは、きっぱり縁を切ることが必要である。

c0187090_12533299.jpg

by sea_of_sound_2008 | 2009-07-11 13:03 | 歴史修正主義
川勝氏の初当選確実=麻生政権に打撃-与党は大型地方選4連敗・静岡知事選

 前知事の辞職に伴う静岡県知事選は5日投開票され、無所属新人で前静岡文化芸術大学学長の川勝平太氏(60)=民主、社民、国民新推薦=が、無所属で前参院議員の坂本由紀子氏(60)=自民、公明推薦=ら3新人を破り、初当選を確実にした。12日投開票の東京都議選とともに「次期衆院選の前哨戦」と位置付けられたが、まず野党陣営が勝利。与党は名古屋、さいたま、千葉3政令市に続いて大型地方選4連敗となった。麻生政権にとって大きな打撃で、麻生太郎首相の解散戦略に影響を与えそうだ。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009070500237


 かつて新しい歴史教科書をつくる会の賛同者に名を連ね、現在では教科書改善の会のシンポジウムに参加したり、日本教育再生機構の機関誌「教育再生」に登場したりしている川勝平太が、静岡県知事に当選した。「つくる会知事」の誕生である。

 なんと民主党・社民党・国民新党の三党相乗りでの推薦というから驚く。一体これらの党はどうしてしまったのか。

 そもそも彼は、安倍政権の愚策「美しい国づくりプロジェクト」にも協力していた、親自民党的な人物だったはずである。自民党が没落しようとしている時代の流れにふさわしい人ではない。そして従軍慰安婦決議や沖縄「集団自決」訴訟に見られるように、歴史修正主義者の嘘が暴かれる時代にふさわしい人ではない。「つくる会知事」を誕生させた三党の罪は重い。

 既に述べたようにこの人物がかつて、そして今も歴史修正主義者たちに協力を惜しまない人物であることは明白である。しかし、公式サイトを覗いても民主党のサイトを覗いても、つくる会賛同者・教科書改善の会/日本教育再生機構シンパとしての経歴には触れられてはいない。それで追求を受けることもなく当選したのだから、うまくやったものである。

 特にコロリとやられたのはまたしてもマスメディアだ。インターネット上で当選を伝えるいくつかの記事を読んだが、これをいわゆる「政権交代」と関連づけるものが散見された。ここまで来れば「政権交代」は一つの病ですらある。「次期衆院選の前哨戦」などと言って、浮かれている場合ではないのだ。

 これから懸念されるのは、彼が県教育委員会に圧力をかけて教科書採択に介入してくるのではないかということだ。それ以外にも、国旗・国歌を敬え、愛国心を持て、等と知事の立場で発言することが充分に予想される。

 要するに、日本にまた一人、要注意知事が生まれたということである。


c0187090_0482522.gif



[PR]
by sea_of_sound_2008 | 2009-07-06 00:38 | 政治