公平な選挙制度を!


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以下転載。

許しがたい日経ビジネスオンラインの「新聞倫理綱領」違反の共産党排除記事

投稿者: 東本高志


本日14日付の日経ビジネスオンラインに「『そのまんま解散』は民意なのか 自民党が取るべき道は」なる「緊急アンケート」記事が掲載されていますが、この記事を一読して驚愕しました。同アンケートのQ4は「あなたの支持政党を教えてください」、Q5は「次の衆院選の比例区では、どの政党に投票しますか」というものですが、そのそれぞれの問いの政党選択肢から意図的に「共産党」が排除されているのです。

■「そのまんま解散』は民意なのか 【緊急アンケート】自民党が取るべき道は」(日経ビジネスオンライン 2009年7月14日)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090713/200003/ 

【例】Q4.あなたの支持政党を教えてください。

自民党
公明党
民主党
社民党
国民新党
改革クラブ  
新党日本
その他(政党名を自由記述)

この日経ビジネスオンラインの編集スタンスは、国民の知る権利を冒涜するとともに、報道の「正確と公正」を謳う『新聞倫理綱領』にも明らかに違反するまったく報道機関の名にも値しない愚劣きわまる破廉恥行為といわなければなりません。

【新聞倫理綱領】(日本新聞協会 2000年6月21日制定)
http://www.pressnet.or.jp/
《正確と公正》
「新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である。報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである」

日経ビジネスオンラインを発行している日経BP社は日本経済新聞社のグループ企業です。
http://corporate.nikkeibp.co.jp/information/corporate/deployment.shtml

そして、その日本経済新聞社は、上記の「新聞倫理綱領」を制定した日本新聞協会の加盟メディアでもあります。
http://www.pressnet.or.jp/

上記「新聞倫理綱領」違反の責任は直接的には日経ビジネスオンラインの編集部にあることはいうまでもありませんが、親会社としての日経新聞社にも当然その責任は及びます。

報道の自由、知る権利は、私たちの国の民主主義の根幹というべきものです。この私たちの国の民主主義の根幹を冒涜し、蔑ろにする今回の日経ビジネスオンラインの破廉恥行為は決して許されるべきものではありません。

日経BP社及び日本経済新聞社に対する厳重な抗議が必要なように思います。

【抗議先】
・日経BP社
所在地:〒108-8646 東京都港区白金1丁目17番3号 NBFプラチナタワー ?ヘ℡:03-6811-8000(代)
E-mail:https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass1/index.html
*「お問い合わせ内容」欄の「日経ビジネスオンライン」を選択した上、必要事項をご記入ください。

・日本経済新聞社(NIKKEI NET)
所在地:〒100-8066 千代田区大手町1-3-7 ?ヘ℡:03(3270)0251
E-mail:https://sch.nikkei.co.jp/nikkeinet/

【苦情申立先】
・社団法人 日本新聞協会
所在地:〒100-8543 千代田区内幸町2-2-1日本プレスセンタービル7階
?ヘ℡:03(3591)4401 Fax:03(3591)6149
E-mail:editor@pressnet.or.jp

http://www.labornetjp.org/labornet/news/2009/1247560720802staff01

コメント:
 前回のエントリで「民主以外の野党はせいぜい刺身のつま扱い」と書いたが、それ以下だった。「政権選択」と言われつつも、共産党はあらかじめ選択肢から排除されている。民主が勝っても困らないが、共産党には絶対に勝って欲しくない、このまま埋没して欲しいと言うのが本音だろう。

 新聞倫理綱領違反の日経ビジネスオンライン記事に抗議を。


■ リンク
日経ビジネスオンライン - 「そのまんま解散」は民意なのか (魚拓)


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# by sea_of_sound_2008 | 2009-07-15 01:05 | 政治
 朝日新聞がこんな記事を書いた。

朝日新聞 - 共産党、都議選で埋没 「蟹工船ブーム」どこへ

 都議選で「蟹工船ブーム」に見られるほど共産党が伸びなかったことを揶揄しているのだが、それは議席数のみに注目した話である。

 得票数を見ると、共産党は民主以外の多党派が得票数を減らす中得票数を伸ばしている。つまり民主以外の野党では、健闘したと言えるのだ。五十嵐仁氏の下の分析を見て欲しい。

五十嵐仁の転成仁語 - 都議選では共産党も得票を増やしていた

 まず、事実を確認しておきましょう。前回の選挙と比較した各党の議席の増減と投票数の増減を下に掲げておきます。

 民主党  +19議席  +117万1000票
 自民党  -10    -9万9000
 公明党   0    -6万4000
 共産党  -5    +1万4000
 その他  -4    -9万1000

 これを見ると、民主党の一人勝ちだったのは、議席の上での話だということが分かります。民主党だけが19議席増やしているからです。
 減らしたのは、自民党が10議席、共産党が5議席、その他が4議席(ネット1議席、諸派1議席、無所属2議席)でした。議席だけを見れば、負けたのは自民党と共産党だと言いたくなるのも無理はありません。
 しかし、それを都民の選択の結果かと言えば、そうではありません。今回の選挙で都民が投じた票の数は、別の事実を示しているからです。

 選挙は、議会での議席を決めるものですから、議席数の増減に注目するのは当然です。しかし、それを直ちに有権者の選択の結果であるというわけにはいきません。
 選挙制度や候補者の擁立の仕方などによって、当選数が変わることがあるからです。この乖離は小選挙区で極めて大きくなり、定数が奇数の複数選挙区でも似たような現象が起きます。
 したがって、有権者がどのような選択を行ったのかを見るためには、議席だけではなく、得票にも注目する必要があります。今回の選挙でも、得票数の増減を見れば、議席数の増減を見ただけでは分からない事実を読み取ることができます。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2009-07-13

*強調は引用者。また上の表はずれていたので、スペースで調整した。

 朝日記事は冷静な分析とは言い難いことがわかる。その上勝ち馬民主に乗って共産党を嘲笑する視点が露骨で、何とも嫌な感じである。朝日よ、そんなに民主党を一人勝ちさせたいのか?

 何にせよマスメディアによる今の「政権交代」もしくは「政権選択」ブームが、所詮民主党の応援でしかないことをうかがわせるものだ。民主以外の野党はせいぜい刺身のつま扱いである。
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# by sea_of_sound_2008 | 2009-07-14 01:41 | 政治
共産、自・民対決で逆風=社民「深刻な結果」

 12日の東京都議選では民主党を除く野党も敗北した。現有から5議席減らした共産党の志位和夫委員長は都内で記者会見し「民主党が大きく議席を伸ばしたのは自公政権に対する国民の怒りの表れだ」とした上で、「自民か民主かを押し付ける政権選択論が、わが党には逆風になった」と敗因を分析。地域政党、東京・生活者ネットワークの山口文江代表は会見で「今回は民主党の暴風雨だった」と期待した無党派層が民主党に流れたとの見方を示した。

 議席獲得の悲願を果たせなかった社民党の重野安正幹事長も会見で「極めて厳しい、深刻な結果だ」と語った。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2009071300025

 総選挙を占うとされた都議選の結果が出た。自民党が惨敗したのは喜ばしいが、民主党の圧勝は喜べない。なぜならその裏に落胆があるからである。

 一つは、共産・社民への逆風である。共産党は議席を大きく減らし、社民党は議席を復活出来なかった。民主が自民に差を付けるとともに、他の野党の票を喰ってしまった。民主の一人勝ちである。これは左派政党にとっては明確な敗北である。

 共産党の得票率をみると12.6%で、これは公明の13.1%とそう差はない(午後11時半現在)。にもかかわらず、議席では大きく離される結果となった。中野区のように共産党候補が惜敗した選挙区(僅か300票差!)もある。実に惜しいが、負けは負けである。

 もう一つは、問題都議の当選だ。七生養護学校への攻撃等で知られる三都議のうち、土屋敬之・古賀俊昭の二人は当選、田代博嗣は落選。そして在特会と組むレイシスト吉田康一郎も当選。残念だが、これらの都議の問題点は東京都民には広く共有されなかった。

 それにしても、なぜ民主だけが票を集めたのか。それは民主が一つのブランドになったからである。土屋・吉田は、ブランドの力で当選した。逆に自民はブランドとしての力を失ったから負けたのである。

 しかし「政権交代」が至上課題とされ、その他の問いかけが優先順位の低いものとみなされるこの風潮は危うい。こうした傾向が来るべき総選挙でも繰り返されないか。強く危惧する。

 そもそも「政権交代」のかけ声だけで、肝心の中身が問われない今の状況は異常である。なにせ民主党が政権を執ったとして、何をするのか誰も確かなことが言えないような状態なのだから。それより何のために「政権交代」をするのかをはっきりとさせるべきだろう。

 いざ民主党が政権に付いてみたら、改憲や比例区の削減(=二大政党以外の排除)に手をつけるといったところは見たくない。民主党内の右派を牽制するためにも、もっと共産・社民は議席を獲得した方がいい。

 左派政党は自公にも民主にも負けないほどのブランドとなるべし、支持者は戦略的な投票行動などと言わないで堂々と共産・社民へ投票すべし、と今から言っておく。


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# by sea_of_sound_2008 | 2009-07-13 14:11 | 政治
静岡県 - 知事就任会見 2009年7月8日

<記者>
教育についてお聞きします。川勝知事は選挙中も「一に勉強、二に勉強、三に勉強」と教育について力を入れられていました。今までも教育再生会議の委員等も務めておられました。あと過去に、新しい歴史教科書に賛同されたと伺っておりますが、教育において、人間への愛だとか、地域への愛だとかそういったものをどのようにお考えでしょうか。

<知事>
非常に大事な質問をありがとうございました。まず誤解を解かなければいけません。新しい歴史教科書をつくる会ですか。一度もメンバーになっておりません。あれは最初会長になった西尾幹二という方が電話をかけてこられて、歴史教科書についてどう思うか、私の観点では日本史と東洋史と西洋史が分けられているのがおかしいと、そしてそれが選択科目になっているのがおかしいと、そういう観点での歴史教科書についての疑問があったので、教科書を見直すというのであればいいと、ところが御承知のように蓋を開けたところ特定の問題について必ずしも歴史家でない人たちが自らイデオロギーを論じる場になっていたので、一度もメンバーになっていません。それが誤解されてですね、あなたは中日新聞ですか、朝日新聞でも、教育再生会議の委員になったときに最初の版で、私がメンバーであるとお書きになって、それは調べてみたら違ったと、それで外されました。ですから私はメンバーではありません。

<記者>
賛同されているのではないのですか。

<知事>
もう違います。ああいった方々とは一線も二線も画しております。

 川勝平太静岡県知事が就任記者会見で、賛同者になった経緯を説明しつつ、つくる会との関係を否定した。つくる会はその創設時に強引な勧誘が報じられたこともあり、信用できる話と思われる。従って私は、彼を「つくる会知事」と呼んだことを訂正しなければならない。部分的には、である。

 新知事はかつて安倍政権の元設置された教育再生会議の場において、こう述べている。「自国への誇りを持たない日本人は、海外に出れば、尊敬されません。教員自身が自国への誇りをもち、夢や希望をもっていないとなりません」、「教育再生の理念に関しましては、これは改正教育基本法に述べられていることに尽きているというふうに思っております」。安倍「教育再生」路線と改悪教育基本法への全面的な賛同である。

 しかも後者の発言は、改悪に反対する国会前での座り込みや、自民・公明による強行採決があった直後のものなのだ(法案成立は2006年12月15日、発言は21日)。大きなうねりとなった人々の反対の声も、官邸大会議室の「有識者」の耳には届かなかったらしい。

 更に問題なのは「徳育の教科化」だ。

○川勝委員 ……小学校では「徳」という言葉を使わないにしても、あいさつ、礼儀作法、マナー、こうしたものは子供のときからしつける。徳のある人間はおのずとそういうものが身についている。昔学んだことが自然体になる。つまり、型を教えて、型にハートが入ってくるという、それが徳育です。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/goudou/dai2/2gijiroku.pdf

 これがなぜ問題なのか。それは「徳育の教科化」こそが「安倍前首相のブレーンとして「教育再生」を主張してきた八木秀次氏」が、「『道徳の時間におかしな平和や人権などを教えることができなくなる』とあけすけに語って」いるところのものだからである。

 以前のエントリで指摘したように、川勝平太はその八木秀次が理事長を務める日本教育再生機構共催(教科書改善の会主催)のシンポジウムに参加し、機関誌「教育再生」で八木秀次からインタビューを受けている。教育再生会議といい、どうにも川勝平太には八木秀次の影がちらつくのである。「ああいった方々とは一線も二線も画して」いるのならば、なぜこうも元つくる会会長である八木が取り持つ場に現れるのか。疑念は晴れない。

 川勝平太と教科書改善の会/日本教育再生機構一派とは、安倍「教育再生」路線と改悪教育基本法への支持において一致している。「教育について力を入れ」ようとしている彼が、八木らと連携しつつ、改悪教育基本法の線に沿った教育政策を狙って来るのではないか、という疑いが拭いきれない。ちなみに、教科書改善の会の正式名称は、「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」である。

 既に、改悪教育基本法をテコにして教科書運動の第二ラウンドは始まっている。今回右派が武器として使うのは、以前のストレートな自虐史観攻撃というよりは、愛国心や道徳の強調であり、それによる民主的な教育の切断と国家主義への転換が狙いである。

 引き続き右派が策動する教育運動の場に、果たして新知事はブレイヤーとしてどう加わるのか。本当に疑いを晴らすためには、つくる会の分派である日本教育再生機構/教科書改善の会とは、きっぱり縁を切ることが必要である。

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# by sea_of_sound_2008 | 2009-07-11 13:03 | 歴史修正主義
転載です。
大田原市教委で再び「つくる会」系教科書採択の危険

大阪の会の伊賀です。

今年は中学校教科書採択が行われていますが、
前回版を採択した栃木県大田原市で
再び扶桑社もしくは自由社版の教科書採択の危険が強まっています。

下野新聞によれば
大田原市教委は、自由社版だけを調査研究しているようで
「実質、自由社版と扶桑社版の比較になる」(市教委学校教育課)。
と発言しました。
そして
「つくる会系教科書が採択されることはほぼ確実だ。」
と報じています。

大田原市教委の教育委員会議は、7月8日です。
それまでに批判の声を届けてください。

大田原市教育委員会 学校教育課
gakkou-kyouiku@city.ohtawara.tochigi.jp
℡0287-98-7114  FAX0287-98-7123

http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/9805102e59c555823a710e68d5fceafd

 ところで関連リンクに紹介している下野新聞の記事は、典型的な両論併記でお笑いぐさ。それでも記事にしただけましなのかもしれない、というのが日本のマスメディアのお寒い現状。



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# by sea_of_sound_2008 | 2009-07-08 01:10 | 歴史修正主義
川勝氏の初当選確実=麻生政権に打撃-与党は大型地方選4連敗・静岡知事選

 前知事の辞職に伴う静岡県知事選は5日投開票され、無所属新人で前静岡文化芸術大学学長の川勝平太氏(60)=民主、社民、国民新推薦=が、無所属で前参院議員の坂本由紀子氏(60)=自民、公明推薦=ら3新人を破り、初当選を確実にした。12日投開票の東京都議選とともに「次期衆院選の前哨戦」と位置付けられたが、まず野党陣営が勝利。与党は名古屋、さいたま、千葉3政令市に続いて大型地方選4連敗となった。麻生政権にとって大きな打撃で、麻生太郎首相の解散戦略に影響を与えそうだ。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009070500237


 かつて新しい歴史教科書をつくる会の賛同者に名を連ね、現在では教科書改善の会のシンポジウムに参加したり、日本教育再生機構の機関誌「教育再生」に登場したりしている川勝平太が、静岡県知事に当選した。「つくる会知事」の誕生である。

 なんと民主党・社民党・国民新党の三党相乗りでの推薦というから驚く。一体これらの党はどうしてしまったのか。

 そもそも彼は、安倍政権の愚策「美しい国づくりプロジェクト」にも協力していた、親自民党的な人物だったはずである。自民党が没落しようとしている時代の流れにふさわしい人ではない。そして従軍慰安婦決議や沖縄「集団自決」訴訟に見られるように、歴史修正主義者の嘘が暴かれる時代にふさわしい人ではない。「つくる会知事」を誕生させた三党の罪は重い。

 既に述べたようにこの人物がかつて、そして今も歴史修正主義者たちに協力を惜しまない人物であることは明白である。しかし、公式サイトを覗いても民主党のサイトを覗いても、つくる会賛同者・教科書改善の会/日本教育再生機構シンパとしての経歴には触れられてはいない。それで追求を受けることもなく当選したのだから、うまくやったものである。

 特にコロリとやられたのはまたしてもマスメディアだ。インターネット上で当選を伝えるいくつかの記事を読んだが、これをいわゆる「政権交代」と関連づけるものが散見された。ここまで来れば「政権交代」は一つの病ですらある。「次期衆院選の前哨戦」などと言って、浮かれている場合ではないのだ。

 これから懸念されるのは、彼が県教育委員会に圧力をかけて教科書採択に介入してくるのではないかということだ。それ以外にも、国旗・国歌を敬え、愛国心を持て、等と知事の立場で発言することが充分に予想される。

 要するに、日本にまた一人、要注意知事が生まれたということである。


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# by sea_of_sound_2008 | 2009-07-06 00:38 | 政治
 航空自衛隊がイラクより撤兵している。だが、日本という国家がイラク戦争という侵略戦争に参加した事実は消せない。しかし、奇妙なことに日本の戦争責任を問う声は、マスメディアからも国政の場でもほとんど聞こえてこない。私はそこに麻痺した日本の倫理を見る。

 イラク戦争は大義なき戦争であった。まずアメリカはイラクが原理主義国家でないにもかかわらず、まるで911テロと関係あるかのように世論を誘導した。次にどうしてもイラクを攻める口実が見つからないアメリカは、大量破壊兵器の問題を持ち出して来た。これが見つからなかったのは周知の通りである。

 そのアメリカを支持したのは当時の小泉首相であった。その結果はどうであったか?結局はイラクの人々を苦しめることを助けただけであった。しかし、自衛隊や一部の政治家の間では自衛隊の役割の拡大として評価する声があるという。破廉恥漢!--と強い言葉も言いたくなる。

 日本の社会は、戦争に対するまともな感覚を失ってしまったのであろうか。イラク戦争において、日本は紛れもなく加害者の側に立った。しかし、そのことにほとんど無自覚である。このエアポケットに落ち込んだような感覚は何だろう。

 遠くない総選挙後の展望として改憲や派兵恒久法の話が出ている。イラク戦争に責任を感じないものは、この先起きることにも責任を感じないであろう。
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# by sea_of_sound_2008 | 2008-12-28 23:20 | イラク

麻生首相の戦後責任

 民主党藤田幸久参院議員の活動によって、旧麻生鉱業が外国人不慮を使役していたことが厚生労働省の補完する公文書でわかった。報道によると、以下の通りである。

旧麻生鉱業に外国人捕虜300人 厚労省公文書に記録

 戦時中、麻生首相の親族が経営していた旧麻生鉱業(福岡県)の炭坑に外国人捕虜が約300人いたことが18日、厚生労働省の保管する公文書でわかった。首相は同鉱業に捕虜がいたとの外国メディアの報道に対し、「事実関係は確認されていない」と反論してきたが、公文書が見つかったことで、改めて説明責任が問われることになる。

 公文書は1945年8月15日付で、旧麻生鉱業吉隈炭坑の捕虜収容所にオーストラリア人197人、英国人101人、オランダ人2人がいたとし、同年7月にはオーストラリア人2人が死亡したとの記述もある。陸軍省を引き継いだ旧第一復員省などが作成し厚労省が保管していた。民主党の藤田幸久参院議員の照会に厚労省が回答した。

 同鉱業の捕虜問題は、米紙ニューヨーク・タイムズが06年11月に取り上げ、外務省が在ニューヨーク日本総領事館のホームページ(HP)で反論していたが、状況が変わったとして17日に削除した。首相がかつて社長を務めた麻生セメントは同鉱業の流れをくむ。


 麻生グループと云う出身母体無しに、麻生首相の今の地位はない。そのことを考えるならば、自信の所属する「財閥」の正の遺産だけでなく、負の遺産をも引き受けるのが倫理的な態度と言えよう。

 しかし、首相は、日本会議議連の特別顧問であり、先日の田母神論文問題でも文民統制の観点からのみ問題があるとしたような人物である。歴史認識に関する判断を避けるだろうというのが、私の予測である。

 その点野党の更なる追及を期待したいものである。

■ 関連リンク:
・【資料】麻生太郎内閣の超タカ派の大臣たち
http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/siryou20080929.htm
・民主党 藤田幸久-WEBサイト- (英文記事の翻訳あり)
http://www2.y-fujita.com/cgi-bin/
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# by sea_of_sound_2008 | 2008-12-26 23:55 | 政治
c0187090_230185.jpg 2006年4月の「つくる会」分裂劇を中心に、改悪教育基本法、沖縄集団自決の軍強制の有無、大江健三郎氏への名誉毀損裁判、教科書検定制度への批判まで縦横に論じたドキュメンタリー風の読み物である。この一冊で国内の歴修正主義団体のここ数年の動向がある程度まで知られよう。

 著者自身も書いているように、「つくる会」の分裂劇はエゴとエゴの相克であり「醜い」。だが、そのあくどさの中にこんな笑える一挿話を発見したことは、私にとっては愉快な事実であった。
 ……南京事件の犠牲者・証言者の李秀英らを「ニセ者」と書き、李秀英が名誉毀損で提訴し、東京地裁、東京高裁、最高裁ですべて勝訴した、松村俊夫著『「南京虐殺」への大疑問』(展転社、九十八年)の場合、東京高裁に出された証拠によれば、実売部数は一八〇〇冊であった。

 しかし、本書を貫いているのは、あくまでも「歴史歪曲運動」への危機意識である。著者は、おそらく「つくる会」分裂とともにそうした動きが雲散霧消してゆくのではないかという希望的観測への警鐘を込めて次のように書く。

 ……繰り返しになるが、分裂・抗争で歴史を歪曲する右派の力が弱まるとは限らず、逆に競い合って影響力が広がることもある。事実、沖縄戦教科書検定問題では両者が競い合って集会を開催している。私たちは、引き続き「つくる会」・「再生機構」・「教科書改善の会」などの運動に対抗する活動を強める必要があろう。

 ……この「まとめ」[引用者注:改悪教育基本法に基づく学習指導要領改訂の「審議のまとめ」]がそのまま新学習指導要領になれば、教育や教科書は大変な状況になることが危惧される。教科書は学習指導要領にもとづいて編集し、検定基準の中心は学習指導要領である。もし、そうなれば社会科教科書はすべて現行の「つくる会」教科書のような内容になってしまいかねない。

 こうした危機意識にこそ、この本のもう一つの意義があるのである。それは「正念場の歴史教科書問題」という副題にも現れている。


■ 関連リンク
・俵のホームページ
http://www.linkclub.or.jp/~teppei-y/tawara%20HP/index.html
・子どもと教科書全国ネット21
http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/top_f.htm
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# by sea_of_sound_2008 | 2008-12-18 23:02 | 書籍
 一月ばかり古い話でご存じの方も多いと思うが、重要な問題を含んでいると思うので書かせてもらう。

 11月11日、の参議院外交防衛委員会の参考人招致において、田母神元空幕長は、「今朝九時の時点で私は、ヤフーの、私を支持をするか、問題があると考えるか、問題がないと考えるかといったら、五八%が私を支持しております」と決然として答えた。

 だが、この数字の裏には組織的な投票操作があったことが、11月27日付けの『週刊文春』で暴露されている。
多母神支持「ヤフー・アンケート」はヤラセだった

 ……しかし、この数字に“ヤラセ”があったことが、小誌の取材で明らかになった。ここに一通の“指示メール”がある。多母神氏の親友は、ある人物と、次のようなやりとりをしていたのだ。

<田母神幕僚長は国を思う『平成の西郷隆盛』である。この国を救うため心ある国民は多母神幕僚長を断固支持し、その輪を全国に広げて行かねばならない>

 さらにはこんな一文も。

<PS:田母神幕僚長の論文についてアンケートを下記でやっています。朝日新聞の影響でしょうか「非難派」が若干リードしているようです。どんどん投票しましょう>

 そして、文末には投票先のURLを指定。これは幕僚長の論文発表に関する、ヤフーの意識調査のものだった。呼びかけたのは「調布史の会」世話人・松木國俊氏である。同氏は、

「メールで呼びかけたのは、多母神さんの件を知り、いてもたってもいられなくなったからです。多母神さんの参考人招致の場が戦後歴史認識の転換点にできると期待した。なんとかせなあかんと、二十人ぐらい転送歓迎でメールを送りました。ただ反対勢力も絶対やっているから結果は変わらない」と譲らない。

 松木氏から『投票を』とメールを受けた女性は、あるブログの主宰者にメールを送った。メールを受け取った主宰者はブログに『多母神幕僚長支持アンケートにご協力を』『●●さんから転送されてきました。皆様もぜひご協力ください。クリックお願いします♪』と書き込み、さらに転送している「数で負けてます。ご協力をお願いします」と必死のアピールをしているブログも見つかった。

 そしていつしかヤフー・アンケートは多母神支持で逆転したのである。


 引用記事中にある史の会とは、新しい歴史教科書をつくる会と関係の深かった草の根保守のグループである。こうしたイナゴ的なネット右翼活動(蝗軍?)に、史の会が関わっているのは興味深い。

 「反対勢力も絶対やっている」というのは良く言えば主観的な憶測、悪く言えば妄想に過ぎない。件の田母神論文の「コミンテルン謀略史観」と云い、支持する者とされる者、両者の思考は同一性を有している。

 尚、同時期に行われた NHK のアンケートでは、「大いに問題がある」と「ある程度問題がある」を合わせて65%とヤフーとは逆の結果だったことを指摘しておきたい。
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# by sea_of_sound_2008 | 2008-12-18 20:39 | 歴史修正主義