公平な選挙制度を!


by sea_of_sound_2008
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

<   2008年 12月 ( 4 )   > この月の画像一覧

 航空自衛隊がイラクより撤兵している。だが、日本という国家がイラク戦争という侵略戦争に参加した事実は消せない。しかし、奇妙なことに日本の戦争責任を問う声は、マスメディアからも国政の場でもほとんど聞こえてこない。私はそこに麻痺した日本の倫理を見る。

 イラク戦争は大義なき戦争であった。まずアメリカはイラクが原理主義国家でないにもかかわらず、まるで911テロと関係あるかのように世論を誘導した。次にどうしてもイラクを攻める口実が見つからないアメリカは、大量破壊兵器の問題を持ち出して来た。これが見つからなかったのは周知の通りである。

 そのアメリカを支持したのは当時の小泉首相であった。その結果はどうであったか?結局はイラクの人々を苦しめることを助けただけであった。しかし、自衛隊や一部の政治家の間では自衛隊の役割の拡大として評価する声があるという。破廉恥漢!--と強い言葉も言いたくなる。

 日本の社会は、戦争に対するまともな感覚を失ってしまったのであろうか。イラク戦争において、日本は紛れもなく加害者の側に立った。しかし、そのことにほとんど無自覚である。このエアポケットに落ち込んだような感覚は何だろう。

 遠くない総選挙後の展望として改憲や派兵恒久法の話が出ている。イラク戦争に責任を感じないものは、この先起きることにも責任を感じないであろう。
[PR]
by sea_of_sound_2008 | 2008-12-28 23:20 | イラク

麻生首相の戦後責任

 民主党藤田幸久参院議員の活動によって、旧麻生鉱業が外国人不慮を使役していたことが厚生労働省の補完する公文書でわかった。報道によると、以下の通りである。

旧麻生鉱業に外国人捕虜300人 厚労省公文書に記録

 戦時中、麻生首相の親族が経営していた旧麻生鉱業(福岡県)の炭坑に外国人捕虜が約300人いたことが18日、厚生労働省の保管する公文書でわかった。首相は同鉱業に捕虜がいたとの外国メディアの報道に対し、「事実関係は確認されていない」と反論してきたが、公文書が見つかったことで、改めて説明責任が問われることになる。

 公文書は1945年8月15日付で、旧麻生鉱業吉隈炭坑の捕虜収容所にオーストラリア人197人、英国人101人、オランダ人2人がいたとし、同年7月にはオーストラリア人2人が死亡したとの記述もある。陸軍省を引き継いだ旧第一復員省などが作成し厚労省が保管していた。民主党の藤田幸久参院議員の照会に厚労省が回答した。

 同鉱業の捕虜問題は、米紙ニューヨーク・タイムズが06年11月に取り上げ、外務省が在ニューヨーク日本総領事館のホームページ(HP)で反論していたが、状況が変わったとして17日に削除した。首相がかつて社長を務めた麻生セメントは同鉱業の流れをくむ。


 麻生グループと云う出身母体無しに、麻生首相の今の地位はない。そのことを考えるならば、自信の所属する「財閥」の正の遺産だけでなく、負の遺産をも引き受けるのが倫理的な態度と言えよう。

 しかし、首相は、日本会議議連の特別顧問であり、先日の田母神論文問題でも文民統制の観点からのみ問題があるとしたような人物である。歴史認識に関する判断を避けるだろうというのが、私の予測である。

 その点野党の更なる追及を期待したいものである。

■ 関連リンク:
・【資料】麻生太郎内閣の超タカ派の大臣たち
http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/siryou20080929.htm
・民主党 藤田幸久-WEBサイト- (英文記事の翻訳あり)
http://www2.y-fujita.com/cgi-bin/
[PR]
by sea_of_sound_2008 | 2008-12-26 23:55 | 政治
c0187090_230185.jpg 2006年4月の「つくる会」分裂劇を中心に、改悪教育基本法、沖縄集団自決の軍強制の有無、大江健三郎氏への名誉毀損裁判、教科書検定制度への批判まで縦横に論じたドキュメンタリー風の読み物である。この一冊で国内の歴修正主義団体のここ数年の動向がある程度まで知られよう。

 著者自身も書いているように、「つくる会」の分裂劇はエゴとエゴの相克であり「醜い」。だが、そのあくどさの中にこんな笑える一挿話を発見したことは、私にとっては愉快な事実であった。
 ……南京事件の犠牲者・証言者の李秀英らを「ニセ者」と書き、李秀英が名誉毀損で提訴し、東京地裁、東京高裁、最高裁ですべて勝訴した、松村俊夫著『「南京虐殺」への大疑問』(展転社、九十八年)の場合、東京高裁に出された証拠によれば、実売部数は一八〇〇冊であった。

 しかし、本書を貫いているのは、あくまでも「歴史歪曲運動」への危機意識である。著者は、おそらく「つくる会」分裂とともにそうした動きが雲散霧消してゆくのではないかという希望的観測への警鐘を込めて次のように書く。

 ……繰り返しになるが、分裂・抗争で歴史を歪曲する右派の力が弱まるとは限らず、逆に競い合って影響力が広がることもある。事実、沖縄戦教科書検定問題では両者が競い合って集会を開催している。私たちは、引き続き「つくる会」・「再生機構」・「教科書改善の会」などの運動に対抗する活動を強める必要があろう。

 ……この「まとめ」[引用者注:改悪教育基本法に基づく学習指導要領改訂の「審議のまとめ」]がそのまま新学習指導要領になれば、教育や教科書は大変な状況になることが危惧される。教科書は学習指導要領にもとづいて編集し、検定基準の中心は学習指導要領である。もし、そうなれば社会科教科書はすべて現行の「つくる会」教科書のような内容になってしまいかねない。

 こうした危機意識にこそ、この本のもう一つの意義があるのである。それは「正念場の歴史教科書問題」という副題にも現れている。


■ 関連リンク
・俵のホームページ
http://www.linkclub.or.jp/~teppei-y/tawara%20HP/index.html
・子どもと教科書全国ネット21
http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/top_f.htm
[PR]
by sea_of_sound_2008 | 2008-12-18 23:02 | 書籍
 一月ばかり古い話でご存じの方も多いと思うが、重要な問題を含んでいると思うので書かせてもらう。

 11月11日、の参議院外交防衛委員会の参考人招致において、田母神元空幕長は、「今朝九時の時点で私は、ヤフーの、私を支持をするか、問題があると考えるか、問題がないと考えるかといったら、五八%が私を支持しております」と決然として答えた。

 だが、この数字の裏には組織的な投票操作があったことが、11月27日付けの『週刊文春』で暴露されている。
多母神支持「ヤフー・アンケート」はヤラセだった

 ……しかし、この数字に“ヤラセ”があったことが、小誌の取材で明らかになった。ここに一通の“指示メール”がある。多母神氏の親友は、ある人物と、次のようなやりとりをしていたのだ。

<田母神幕僚長は国を思う『平成の西郷隆盛』である。この国を救うため心ある国民は多母神幕僚長を断固支持し、その輪を全国に広げて行かねばならない>

 さらにはこんな一文も。

<PS:田母神幕僚長の論文についてアンケートを下記でやっています。朝日新聞の影響でしょうか「非難派」が若干リードしているようです。どんどん投票しましょう>

 そして、文末には投票先のURLを指定。これは幕僚長の論文発表に関する、ヤフーの意識調査のものだった。呼びかけたのは「調布史の会」世話人・松木國俊氏である。同氏は、

「メールで呼びかけたのは、多母神さんの件を知り、いてもたってもいられなくなったからです。多母神さんの参考人招致の場が戦後歴史認識の転換点にできると期待した。なんとかせなあかんと、二十人ぐらい転送歓迎でメールを送りました。ただ反対勢力も絶対やっているから結果は変わらない」と譲らない。

 松木氏から『投票を』とメールを受けた女性は、あるブログの主宰者にメールを送った。メールを受け取った主宰者はブログに『多母神幕僚長支持アンケートにご協力を』『●●さんから転送されてきました。皆様もぜひご協力ください。クリックお願いします♪』と書き込み、さらに転送している「数で負けてます。ご協力をお願いします」と必死のアピールをしているブログも見つかった。

 そしていつしかヤフー・アンケートは多母神支持で逆転したのである。


 引用記事中にある史の会とは、新しい歴史教科書をつくる会と関係の深かった草の根保守のグループである。こうしたイナゴ的なネット右翼活動(蝗軍?)に、史の会が関わっているのは興味深い。

 「反対勢力も絶対やっている」というのは良く言えば主観的な憶測、悪く言えば妄想に過ぎない。件の田母神論文の「コミンテルン謀略史観」と云い、支持する者とされる者、両者の思考は同一性を有している。

 尚、同時期に行われた NHK のアンケートでは、「大いに問題がある」と「ある程度問題がある」を合わせて65%とヤフーとは逆の結果だったことを指摘しておきたい。
[PR]
by sea_of_sound_2008 | 2008-12-18 20:39 | 歴史修正主義