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by sea_of_sound_2008
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被爆64年目の一風景

 今を切り取るためにイラク侵略戦争開戦時のことを思い出そう。あの時アメリカ・ブッシュ政権は、イラクが大量破壊兵器を持っていると非難し、小泉政権はそれを全面的に支持した。大量破壊兵器は悪だ。そしてそれに対する戦争は正義だ。そう言われた。そして日本はこれに出兵した。

 その正義の戦争を担っていた田母神元自衛隊空幕長が、被爆64年目の広島で、日本会議広島という復古的・国家主義的右翼団体の援助の元に核武装論をぶち挙げた。彼はどういう人物なのか。そのイラク派兵に対して、民主主義に基づき司法が違憲であると判断した時、彼はこれを侮蔑する言葉を述べた。そして彼は日本は侵略国家ではないと主張して、過去の戦争を肯定した。

 大量破壊兵器という悪に対して正義の戦争を遂行したはずの人間が、究極の大量破壊兵器である核を肯定することは、おかしなことではないのか。民主主義を愚弄した人間が、憲法を侮蔑した人間が、表現の自由を主張することは、おかしなことではないのか。過去の戦争を肯定した人間が、まさにその戦争によって傷ついた自国の被害者を蔑ろにするのは、おかしなことではないのか。

 ここでは論理が奇妙にねじれているように見える。

 しかし、実はそうではないのだ。何故ならば、彼にしてみれば戦争する国家の力を高めるものとして核は善なるものなのであり、戦争する国家を縛るものとして憲法も民主主義も悪なのであり、戦争する国家の威信を傷つけないためには戦争は肯定されなければならないのであり、その戦争で死に傷つく国民はどうでもよいものなのだから。全ては恐ろしく一貫していて単純だ。

 これが被爆64年目の一風景である。
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by sea_of_sound_2008 | 2009-08-07 07:31