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by sea_of_sound_2008
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それは左派イデオロギーではなく左派アレルギーでしょ、天木さん

天木直人 - 鳩山民主党外交の鍵を握る「対米自主外交」と「ルース新駐日大使」

 8月1日の朝日新聞に掲載されていた鳩山民主党代表のインタビュー記事の中で、私は鳩山民主党代表が、「対米依存ではなく、より自立を促す外交をつくる必要がある」と答えていた事に注目した。

 これこそが私が繰り返し主張してきた事だ。
 ……
 保守の対米従属外交は日本を苦しめ、左派イデオロギーの反米政策は現実的ではない。

引用元:http://www.amakiblog.com/archives/2009/08/01/

 天木直人がこのようなコラムを書いている。民主党がアメリカより国連に重心を置きたがっているのは事実だし、政権を執ったとしてアメリカから自立した外交を展開して欲しいのは私も同じ気持ちだ。しかしこの天木の見解には二つばかり誤認があるようだ。

 一つは本当に民主党がアメリカから自立した外交を展開できるのかということ、つい先日問題になった鳩山代表の非核三原則見直し発言を参照してみよう。

 民主党の鳩山代表は14日の記者会見で、日米両政府が核兵器を搭載した米艦船の寄港などを黙認する密約を交わしたとされる問題について、「非核三原則が堅持される中で、北朝鮮の問題も含め、必要性があったからこそ現実的な対応がなされてきた。(今後も)その方向で考えるべきだ」と述べた。
 ……
 密約を認めれば、「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」とする「非核三原則」の見直しにつながる可能性も出てくる。この点について、鳩山氏は記者団に、「(三原則の)見直しと言ったわけではない。現実を無視はできないので、政権を取ったら日米でよく協議したい。守れるなら一番望ましい」と説明した。

引用元:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090714-OYT1T01132.htm (リンク切れ)

 このように鳩山代表は、主体的に非核三原則を堅持するというより、アメリカにお伺いを立てないと三原則を守れるかどうかは決められないと言っている。これは自立ではなく明らかに依存である。

 二つ目は「左派イデオロギーの反米政策は現実的ではない」という記述の問題。まずこの発言には根拠が示されていない。だから何をもってして「現実的でない」と断定しているのかわからない意味不明な言明なのだが、「反米政策」という珍妙な語まで使って左派(というよりほとんど共産党)を批判したいことは伝わる。

 しかしこの意見こそ現実的ではないと言うべきだ。先の鳩山発言があった後に非核三原則の厳守を訴え、その法制化を目指すとしたのは社民党である。また報道されたようにベルギーは既に非核三原則の法制化に向けて動いている。これが現実でなくて何が現実なのだろう。


 また共産党が実現を目指しているのは「自主自立の平和外交」であって「反米政策」ではない。具体的には日米安保の代わりに友好条約を結ぶと言っている。友好条約のどこが反米なのだろうか。その現実性については米軍基地を撤廃したフィリピンという先例がある。また「核兵器のない世界」を目指したプラハ演説の直後に、志位委員長がオバマ大統領に書簡を送ったことも、共産党が単純な反米ではない証拠だろう。


 左派は天木が言うようには非現実的でもないし反米でもない。左派こそアメリカからの自立に取り組んできたのに、インタビューでのちょっとした発言を採り上げて民主党をほめるのは、公平な態度ではない。むしろそうした偏見に凝り固まった天木の方こそ左派アレルギー・反共イデオロギーを抱え込んでいる。左派政党に文句をつけるのは良いが、実は批判する当人の方に問題があるという場合が多過ぎるようだ。
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by sea_of_sound_2008 | 2009-08-01 18:33 | 政治