訂正せずアンケート終了!日経ビジネスオンラインの「新聞倫理綱領」違反の共産党排除記事のその後
2009年 07月 15日
以前のエントリのその後である。
結局日経ビジネスオンラインは最後まで記事を訂正することをせず、閲覧を制限することで問題の広がりに対処するという姑息な手段で逃げ、そのままアンケートを終了させた。マスメディアとして許されない行為だ。以下はその経過である。
一年ちょっと前には日経記者がバウネットに対して中傷メールを送るという事件があった。日経新聞とはこういう体質を持つ新聞社なのだろう。
結局日経ビジネスオンラインは最後まで記事を訂正することをせず、閲覧を制限することで問題の広がりに対処するという姑息な手段で逃げ、そのままアンケートを終了させた。マスメディアとして許されない行為だ。以下はその経過である。
- 7月14日15時0分
東本高志氏がCMLにてこの問題を指摘する。レイバーネットにも記事が掲載されるが、こちらの時刻はわからない。
・許しがたい日経ビジネスオンラインの「新聞倫理綱領」違反の共産党排除記事 (CML)
・許しがたい日経ビジネスオンラインの「新聞倫理綱領」違反の共産党排除記事 (レイバーネット)
- 7月14日19時17分
日経ビジネスオンラインから抗議者に対して「ただのミスだから訂正せずそのまま続ける」との趣旨の回答があったことが、CMLに投稿される。
「緊急アンケート」の中で、『共産党』が抜けておりましたことは、弊社の確認もれに因るものであり、特別な意図は全くございません。大変申し訳ございませんでした。
……
なお、今回は調査がスタートしてしまったため、誠に恐れ入りますが、「その他」に政党名をご記入いただき、ご回答いただけましたら幸いに存じます。
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まったくふざけた回答です。
上記の回答には、なにゆえにメディアが「社会の公器」と呼ばれるかについての自覚の片鱗さえうかがうことはできません。民主主義のイロハさえ知らない単に「マスゴミ」という会社に勤めているだけの「会社さまさま」人間の言というほかのなにものでもありません。
この問題は単に「チョンボでした。ごめんなさい」で済むような話ではありません。国政選挙を目前に控えた公党への不作為の名誉毀損ともいうべき大失態です。対処を誤れば政党政治の根幹が危うくなるのです。
早急に記事の本文を訂正するとともに、訂正記事を書いて読者に真摯に謝罪するというのが報道に携わる者の筋、本来のあり方というものです。それを「誠に恐れ入りますが、『その他』に政党名をご記入いただき、ご回答いただけましたら幸いに存じます」とは開いた口もふさがりません。
http://list.jca.apc.org/public/cml/2009-July/000667.html
- 7月15日0時58分
この時までは抗議を受けつつも、記事はまだ一般に公開していた。
・日経ビジネスオンライン - 「そのまんま解散」は民意なのか (7月15日0時58分の魚拓)
- 7月15日深夜?
閲覧を制限、登録会員のみの公開になる。これは無料の会員登録をすると見られた。閲覧できた記事の内容に訂正はなかった。
・日経ビジネスオンライン - 「そのまんま解散」は民意なのか (7月15日2時53分の魚拓)
- 7月15日13時30分
私が直接アクセスすると「アンケートの受付は終了いたしました。ご協力ありがとうございました」とアンケート終了。
一年ちょっと前には日経記者がバウネットに対して中傷メールを送るという事件があった。日経新聞とはこういう体質を持つ新聞社なのだろう。
- ■ 関連リンク
- 朝日新聞 - 日経記者が「ばか者」メール NHK訴訟巡り市民団体に (魚拓)
- JCJふらっしゅ - 日経記者 バウネットジャパンに中傷メール
- JCJ神奈川支部ブログ - バウネットから日経への要望書
by sea_of_sound_2008
| 2009-07-15 16:02
| メディア